世界の感染症流行状況(新型コロナを除く)
ポリオ
日本での流行は現在、ありません(2022年1名報告)が、注意が必要です。WHOは国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言しています。
ポリオはワクチンで予防できます。日本では四種混合ワクチン(4回接種)として行われていますので、接種時期になったら早めにワクチンを受けてください。
また、ワクチンを受けても徐々に免疫が下がっていくため、日本小児科学会では年長さんの時期に、5回目のワクチン接種を勧めています。小学校入学前にポリオのワクチン(自費)を受けましょう。現在、ほとんどの先進国では5回目のワクチン接種を行っています。
マールブルク病
2023年2月15日、赤道ギニア共和国保健省及び世界保健機関(WHO)より、
赤道ギニア共和国において、同国初となるマールブルグ病患者の確定例が発表されました。
2023年3月21日(現地時間)、WHOアフリカ地域事務所は、タンザニア連合共和国北東部のKagera州において、同国初となるマールブルグ病患者の確定例が確認されたと発表しました。
【マールブルグ病とは?】
マールブルグ病は感染性の高いウイルス性出血熱で、エボラ出血熱と同じフィロウイルス科のマールブルグウイルスによって起こります。マールブルグウイルスはコウモリ(フルーツバット)からヒトに感染すると考えられており、感染者の血液や体液等への直接接触等によりヒトの間で感染が拡大します。高熱、強い頭痛、倦怠感で突然発症し、多くの患者は7日以内に重症の出血症状を呈します。 致死率は、過去の流行において、ウイルス株や臨床管理の状況により、24%から88%となっています。
2021年8月29日